小学館は10月20日、同社が6月に発売した『小学館の図鑑NEO きのこ』について、毒キノコを誤って「食用」と記載していたことが分かったと発表しました。
これまで同書による健康被害は報告されていないものの、手元にある場合は回収するため、送料着払いで送ってほしいとのこと。
誤記載があったのは25ページ。
「ヒョウモンクロシメジ」の説明文に「食用」とありますが、実際には毒キノコで、もし発見した際には「決して食べることのないようご注意いただけるようお願いします」と呼びかけています。
誤記載の原因は、小学館によると
「編集の途上で、監修者からいただいた修正指示を担当編集部が見落としていたことに起因しております」
とのこと。
今後については
「編集・校了体制をいっそう強化し、かかる事態を二度と招かぬよう努めて参ります」
としています。
問い合わせ先、送付先などは小学館サイトを参照。
(改行位置等、改変しています)
参照元:ヤフーニュース 参照元URL:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171020-00000102-it_nlab-life
今回「食用」と記載された『ヒョウモンクロシメジ』は、世界的には有名な毒キノコの一つで、主にヨーロッパや北アメリカなどで見られるそうですが、日本でも多く生えているそうです。
食べると、15分〜2時間ほどで症状があらわれ、
・激しい嘔吐
・下痢
・発熱
・めまい
等の症状から、ひどい時にはけいれんが生じる場合もある、
比較的強い毒性を持ち、ごく少量でも症状が現れる危険なキノコです。
見た目も、
とし、形にばらつきがあるため、素人では見分けがつきません。
万が一食べてしまった場合は、ただちに吐き出し、意識がない・けいれんしている等の場合には、無理に吐き出さないで、食べたキノコを持参して病院にいきましょう。
小学館は公式サイトに謝罪文を掲載。
このたび、本年6月23日に発売致しました『小学館の図鑑NEO きのこ』の「キシメジのなかま①」の項目で紹介したきのこの中に、実際には食べてはいけない種であるにもかかわらず、誤って「食用」と記述している説明文があることがわかりました。
同書25ページ左下の「ヒョウモンクロシメジ」の説明文中、「食用」とあるのは「毒」の誤りです。
本書をお買い求めいただいたお客様には多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申しあげます。
さらに、「万全を期すため」自主回収を行い、訂正した良品が出来次第、発送するということです。
小学館公式サイト⇒『小学館の図鑑NEO きのこ』誤記載に関するお詫びとお願い
※当たり前のことですが、素人判断でキノコを食べるのは絶対にやめましょう。
キノコを見分けるプロでさえ、判断が難しいキノコはたくさんあるようです。
たとえ食用と記載されていてもむやみに食べず、専門家に一度見てもらうなどしてから食べるようにしてください。
このニュースの反応
被害が出る前に回収を!小学館の図鑑高いけど見やすくて子供が好きなので。