各ジャンルのタレントを集結させ、様々なスパイスを利かせて、“おいしく”仕上げる名物司会者たち。
優れた料理人がどんな素材でも調理するように、大御所俳優から、天然ボケのアイドル、何が飛び出すか分からない素人まで、トークの腕前ひとつで誰もがうなる逸品に仕立てあげ、温かい笑顔を生み出す。
ORICON NEWSでは恒例の『第9回好きな司会者ランキング』を今年も発表。見事1位に選ばれたのは、【マツコ・デラックス】。昨年までV3を達成していた“お笑い怪獣”こと【明石家さんま】を3位に抑えて初の首位を飾った。
■ダイバーシティー文化の代弁者? はたまた稀代のトリックスター? 特異なポジション確立したマツコ
「男でも女でもない、トリックスター的な立場だから好き勝手にものを言える」と舌鋒鋭い毒舌家のマツコ・デラックスが一昨年圏外、昨年3位を経て、遂に首位を獲得。
『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)、『マツコ会議』(日本テレビ系)などの冠番組を含め、レギュラー番組を8本持ち、いずれも高視聴率を記録。
雑誌編集者を長年務めていた経験から「何が面白いか?」を即時に判断する感性に長けており、『マツコの知らない世界』(TBS系)で紹介された食料品や文房具などは確実に売り上げを伸ばすなど、インフルエンサーとしても絶大な影響力を保持している。
マツコ自ら「電波芸者として、化け物がテレビに出させていただいてる」と分析するように、実は極めて真っ当な庶民感覚を持ち合わせている。
『夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日系)では、街の素人に「お邪魔してごめんなさいね」と丁寧に声を掛けながらロケを敢行。
「ヤンキーがいいことをすると普通の人以上に褒められる」ではないが、「『怖いのかな?』と思わせておいて接すると案外、優しい」という“マツコ・メソッド”とでも呼びたくなる、その2面性で視聴者の心をぐっとわしづかみにしているのかもしれない。
そうして、日本中に“マツコ・シンパ”を増やした結果、女装家としてLGBTなどセクシャル・マイノリティにも当然理解があるマツコは、価値観の多様化で逆に生きにくくなってしまった現代の日本人に「あるがままでいいんだ」と“自己肯定感”をもたらしてくれるアイコンになっているのではないだろうか。
マツコを賛美する声としては、
「世間が思っていても言わないことを代弁してくれている。短い文字数で意見をおっしゃるので分かりやすく視聴者に共感される」(北海道/10代・女性)、
「どこか一般市民的な感覚を持ちつつ、独特の切り口で語れる」(宮崎県/40代・男性)
など、老若男女問わず支持。また、
「権力や強い者に媚びずに発言する強さと、どんなに売れっ子になっても視聴者目線を忘れない優しさとしなやかさを兼ね備えている人」(東京都/50代・女性)
などマツコの発言には、視聴者に「よくぞ言ってくれた!」と思わせる“共感力”が伴っているようだ。
■観れないことで希少価値が高まる“司会者・タモリ”
続く2位には、2年連続で大御所【タモリ】がランクイン。
“お昼の顔”を務めた『笑っていいとも!』(フジテレビ系)は2014年に32年の歴史に幕を下ろしたが、その影響力は落ちることなく、むしろ限られたメディア露出に希少価値が高まったような印象すら受ける。
それを裏付けるように、『ブラタモリ』(NHK総合)は2016年6月4日放送の「伊勢神宮」回で番組歴代最高視聴率の18.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録するなど15%以上の高視聴率を連発。タモリが日本全国どこを訪問しても、その街のニッチな情報まで知り尽くすタモリの博識に、絶賛の声が挙がっている。
『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)では「坂道」「鉄道」「ジャズ」などに造詣が深い好事家としてのインテリジェンスを垣間見せるが、必ずそこにユーモアを交えて語り、押しつけがましい“知識自慢”にならないのもタモリの人徳と年輪のなせる技だろう。
『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)では、一歩引いたような視点からの冷静な司会進行をしているが、
「どの出演者やアーティストもタモリさんをお父さんのように慕っていて、和む」(埼玉県/40代・女性)
と高評価。
「自分が前に前に出るのではなくただその人と自然体で話す姿に惹き付けられる。『紅白歌合戦』の司会はこういう人にやってほしい」(宮城県/20代・女性)
と紅白司会を推す声もいまだ根強い。
昨年末の『紅白』では、今ランキング1位のマツコと局内をブラつくコントを展開し強烈なインパクトを残した。今後、再び『紅白』の司会を務める機会があるのかも注目だ。
■“お笑い怪獣”明石家さんま、サービス精神の裏にあるヒューマニズム
3位にランクインしたのは、“お笑い怪獣”明石家さんま。
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)では異業種タレントの本音を引き出し、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)では、珍説を語る大学教授など文化人をイジリたおす。
かと思えば、『さんまのお笑い向上委員会』(同局系)では、若手芸人の新たな魅力を発見してお笑い界の向上に貢献するなど、61歳を迎えてなお、第一線でバラエティ界をけん引。
さらに、義理堅いさんまらしく27年続く関西発の番組『痛快!明石家電視台』(毎日放送)の収録のために、ほぼ隔週で大阪に通い、その帰りに新大阪駅で新幹線に乗車する前には、大挙して列をなすファンに、可能な限りサインに応じるのが恒例行事。
自分を育ててくれた関西への恩返しとファンサービスを欠かさない姿勢はしばしばTwitterで報告が相次ぎ、“祭り”となるほどだ。
そこまでさんまがするようになった理由は、かつて、あるファンに箸袋にサインを頼まれ、当時は「こんなもんに失礼な…」と思ったそうだが、その数十年後、同じファンが再びさんまに遭遇し、財布からその時のサイン入り箸袋を取り出して「さんまさんにいただいたサインなんです!」と肌身離さず持っていることを嬉々として語ったからだという。
さんまはラジオ『ヤングタウン土曜日』(MBS)でそのエピソードを明かし、以降「どんなものにもサインするようになった」と述懐している。
さんまの笑いへの姿勢は、ただただ「目の前の人を笑顔にさせたいから」という人間としての純粋なヒューマニズムによって突き動かされている。
そんな優しさからか、さんまは昨年、りゅうちぇるに「建築関係トントントン」のネタを伝授し、彼の大ブレイクに寄与。
「トークのみならず、共演するタレントを売り出す才能に長けているから」(大阪府/50代・男性)
とさんまの名司会者としてのプロデュース能力も高く評価されている。
昨年11月には、自身初のNHK総合での音楽番組『第1回明石家紅白!』を放送するなど新基軸の特番にもトライ。“お笑い怪獣”は易々と後輩芸人に現状のポジションを譲り渡すつもりはない。
■確かな手腕への再評価&異業種からのMC挑戦 司会者にも地殻変動が
そのほかの上位ランキングを振り返ってみると、昨年の7位から浮上した5位の【内村光良】(ウッチャンナンチャン)は、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が視聴率20%以上を記録するなど怪物番組へと成長させた。
内村は非常に後輩の面倒見がいいことで知られ、かつて放送の『ウンナンの気分は上々。』(TBS系)では、バカルディがさまぁ~ずに改名。
彼らとは『内村プロデュース』(テレビ朝日系)を経て、現在は『内村さまぁ~ず』(TOKYO MXほか)で共演するなど、タモリに通じる“温かみのある笑い”を提供。現在も『内村てらす』(日本テレビ)では、世間でもっと評価されてもいい実力派芸人にスポットを当てるなど、若手育成においても一役買っており、芸人からの信頼は非常に厚い。
圏外から再浮上した9位の【池上彰】は『そうだったのか!池上彰の学べるニュース』(テレビ朝日系)など、「難しいニュースをいかにわかりやすく伝えるか?」という分野で大きな功績を残した。
またテレビ東京系の選挙特番のキャスターでは、政治家と丁々発止のやり取りを展開。それは“池上無双”と評され、絶大な支持を得た。
同じく再浮上の10位は【浜田雅功】(ダウンタウン)。「結果発表!」のハイトーンボイスなど超一流の司会者として認知されてきた。だが、近年はそのとがったイメージだけでなく、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)での泥酔っぷりなど、天然ボケの一面も浸透し、新たな魅力を開花させた。
磐石の強さを誇示してきたさんまを破り、お笑い出身ではないマツコが1位をさらうという大きな地殻変動が起きた今回のランキング。近年では『バイキング』(フジテレビ系)で新たな“昼の顔”として諸問題に檄を飛ばす坂上忍、『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日系)、『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)など冠番組を持つ林修など異業種からMCを手掛ける人物も登場。来年の同ランキングには、更なる“新顔”も続々とランクインすることになるかもしれない。
【第9回好きな司会者ランキングTOP10】
1位 マツコ・デラックス
2位 タモリ
3位 明石家さんま
4位 中居正広
5位 内村光良
6位 安住紳一郎
7位 有吉弘行
8位 上田晋也
9位 池上彰
10位 浜田雅功
【調査概要】
集計期間:2017年1月30日(月)~2月5日(日)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代~50代の男女)
調査地域:全国
参照元:ヤフーニュース
『第9回 好きな司会者ランキング』マツコ・デラックスが初の首位
参照元URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170216-00000332-oric-ent
このニュースの反応
2017/02/17 21:17
本来表に出ちゃいけない人種ですよ。
早く抹殺してくださいよ。
2017/02/17 21:14
2017/02/17 21:08
2017/02/17 21:04
出たら、チャンネル変えるよ
2017/02/17 21:02
今の芸能界?
何の魅力もない!
2017/02/17 21:01
マツコさんは男女どちらからも共感を得られるんだろう
男性目線でも女性目線でも的確な発言するし、知識豊富ですごくマニアックなことも知ってたり、喋りも上手くて周りへの気遣い対応も良いし、貴重な存在
でも司会者よりご意見番ってイメージだな
2017/02/17 20:56
2017/02/17 20:56
2017/02/17 20:49
2017/02/17 20:47
2017/02/17 20:44
活舌の良さ全国共通語をしゃべれるのは彼しかいない、
司会とは何ぞや、、、、をもう少し見てほしい、
マツコさんのは司会ではない、トーク番組でしょう。
2017/02/17 20:42
2017/02/17 20:41
2017/02/17 20:40
2017/02/17 20:37
2017/02/17 20:37
マツコがMCだと安心して見てられる感じはある!
2017/02/17 20:31
2017/02/17 20:30
2017/02/17 20:29
2017/02/17 20:26
お笑い共は、エラソーに呼び捨てしてるってのにね。
2017/02/17 20:25
カマ豚は、好きになれない!!!!!
2017/02/17 20:24
観たくない上位ランキング?
かと、思いましたねェ。
2017/02/17 20:20
良くわからない良さが
2017/02/17 20:20
2017/02/17 20:15
2017/02/17 20:13
タモリ以外中居の上はいちゃいけないと思ってるのばかりだから
2017/02/17 20:10
2017/02/17 20:09
2017/02/17 20:05
まあ、メリーズが阻止するので無理みたいで残念
2017/02/17 19:58
・政治の話はナシ
・何かをこき下ろしても「あたしは社会から外れてるけど」「人の勝手だけど」と必ずフォロー
・太っていても振る舞いは上品
自分のキャラを管理すること、敵を作らないことにものすごく注力してる人。それに知識量が加わって、現時点でコメンテーターとしてはほぼ無敵じゃないかと思います。
2017/02/17 19:57
2017/02/17 19:55
2017/02/17 19:55
2017/02/17 19:55
2017/02/17 19:53
深夜のままでよい
早くても夜9時以降
2017/02/17 19:44
天狗になって誰かを貶そうとする感じもない
ロケで画面外にいるらしい街の人にたびたび会釈する姿が印象的だった
2017/02/17 19:41
芸能人も人材不足かもね。
2017/02/17 19:40
2017/02/17 19:39
2017/02/17 19:31
2017/02/17 19:30
2017/02/17 19:27
2017/02/17 19:22
いったいナニ組なのだろう。
トランスジェンダーの象徴
「にじ組」かな?
2017/02/17 19:20
2017/02/17 19:17
2017/02/17 19:13
自分の思った事を、顔色を伺わずにバッサリ斬るトコが良い
そこそこの台本でお任せが性に合ってる
2017/02/17 19:04
2017/02/17 19:03
昔のタモリや巨泉・前武、談志みたいに、ちくっとした嫌みやちょっと毒を吐く司会者の方がおもしろいと思うけどね。
2017/02/17 19:01
2017/02/17 18:57
2017/02/17 18:55
面白さや場の空気を作り出せるタレントはそうそういないと思う。
2017/02/17 18:48
2017/02/17 18:46
2017/02/17 18:45
日本は終っている。
2017/02/17 18:44
2017/02/17 18:41
これだけ老若男女に抵抗無く受け入れられる
コメンテーターは少ない。
知識は豊富だし共感出来ることが多い。
闇も持ってるだろうけど体調に気をつけて
頑張って欲しいな。
2017/02/17 18:41
2017/02/17 18:41
2017/02/17 18:37
「司会者」ってのとは違うでしょ?
マツコの大概の番組進行は他の人がやってるし
2017/02/17 18:31
マツコが偏見を持ち、嫌味を言い放つ部類に入っていない人達なのだろう。
2017/02/17 18:30
頭の良い人だなって思う。バランス感覚抜群。
2017/02/17 18:21
そこが他のテレビタレントと大きな違い。
こういった文化人タレントは他にも居るけど、
それに加えてあのビジュアルとゲイであることが大きな違い。
ただゲイタレントであるだけじゃ受け入れられないところに他の要素での魅力が乗っかってるのは大きい。唯一無二とはこういう人のことかな。
2017/02/17 18:20
ことでも、この人が言えば嫌味に聞こえないからそこがすごい。
あと、スタッフからも好かれているんだろうってのが
画面越しでも伝わる。
2017/02/17 18:20
い?
ありがたいのよ?ありがたいんだけどね!?
って、マツコなら言いそう…
2017/02/17 18:18
2017/02/17 18:17
2017/02/17 18:16
2017/02/17 18:15
2017/02/17 17:59
2017/02/17 17:58
2017/02/17 17:56
人として礼儀を尽くしているが故に憎めないし、大きな好感が持てる。
2017/02/17 17:56
あと、もう売れて結構たつけどキャラが変わらないのもすごく好感が持てます。
2017/02/17 17:55
2017/02/17 17:53
2017/02/17 17:48
グダグダになりすぎず、かつ笑いはちきんと取ってるからノリと勢いだけの下手なお笑い芸人の「ここで笑わせなきゃいけない」みたいな空気やスベる心配が無くて安心して見れる。
紅白のクオリティは最低だったけど、マツコとタモリのユルユル茶番劇はいい箸休めになって面白かったよ。
2017/02/17 17:47
3位が…。
好きな人は好きなんだろうけど、私は中居くんや鶴瓶さん、ウッチャンの笑いの方が好感が持てるし見てて楽しいです。
2017/02/17 17:45
納得、見た目と違ってオツムはとてもスマート、
頭がいいのです、マツコさんは・・・
2017/02/17 17:44
2017/02/17 17:43
2017/02/17 17:42
2017/02/17 17:34
相手の話を聞きながらうまく番組さばいてる気がします。
2017/02/17 17:34
いい人なんだろうけど
他の芸能人が気を使ってるのがシラケる
2017/02/17 17:30
嫌な世の中ですな。。。
2017/02/17 17:29
何かとうんちくを傾けることが多いが、実体験に基づいた話を一般化しすぎる点が私は気に入らない。
2017/02/17 17:28
2017/02/17 17:25
内面確固たる男ですよー。
あのずーたいにぎっしり貯めこんだ知識がいいんだろうね。相撲取りの体形も視聴者に安心感とちょっぴり優越感与えているし。太っちょの利点満載。
それにつけてもよー使って壊されないから今年は大丈夫ですよ。
2017/02/17 17:22
みなさんが好きならそれでいいですが、私はこのおじさんが映ってたら
チャンネルを変えます。
2017/02/17 17:16
2017/02/17 17:15
ここ何年か何人も売れたりしてるけど
2017/02/17 17:08
2017/02/17 17:02
2017/02/17 17:00
2017/02/17 17:00
だって、仕切ってんのは「知らない世界」だけでしょ、確かに面白いけど司会者は違うよね!
2017/02/17 16:53
2017/02/17 16:51
タモリさんがTVに出てるとなんかホッとする。
2017/02/17 16:51
2017/02/17 16:49
もちろんマツコの番組は好きだし安定感あるから出てると必ず観るんだけど、司会者と言う目で観たことがないなあ~。
2017/02/17 16:47
マツコ、「好きなMC」で首位獲得は、キムタク嬉しいだろうね♡さんまと中居を打ち破ったって感じ(^ε^)-☆Chu!!マツコとキムタク、元同級生。それはさておき、さんまはどうして「好きなMC」3位に入っているの?喋りすぎて、嫌な感じの視聴者多いと思う。いずれはランクインから外されるんじゃない?